保育園開業&経営コンサルタントを利用するメリットとデメリットや使い所

保育園開業&経営コンサルタントを利用するメリットとデメリットや使い所

保育園を開業したいがノウハウがない。

そういう場合は、とにかく自分で調べて頑張るか、保育園のフランチャイズに加入するか、コンサルタントを使うしかありません。

別記事でフランチャイズ(FC)についてのメリットとデメリットはお話ししました。

今回は、保育園の経営&人事を10年で、開業実績や認可保育所への移行実績もある私が、コンサルタントを使うメリットとデメリットについてお話しします。

保育業界に参入して、さらに事業を拡大する場合には、フランチャイズはお勧めしませんので、コンサルタントを使うのが良いです。

ただし、私は保育園のコンサルタントとして活動してますので、基本的には保育園コンサルタントをオススメする内容になります。

保育園の開業はコンサルタントを使うべき

まず、フランチャイズについては、別記事をご確認ください。

保育業界に参入して、さらに事業を拡大する場合には、フランチャイズはお勧めしませんので、コンサルタントを使うのが良いです。

さて、コンサルタントの場合、全体的に任せても、スポット的に任せても良いので、便利です。

保育園のコンサルティングプランは企業によって色々ありますが、まともなコンサルタントであれば網羅的に対応できます。

保育園開業コンサルのメリット

  • 優秀な人(開業経験者など)を高給で雇う必要がない
  • 重要な決定事項以外は全て任せることができる
  • コンサルタントの言うことを聞くだけで良い
  • コンサルタントが役所の人とパイプがあることが多い
  • 自分の意見・方針を尊重してくれる
  • ノウハウが貯まれば契約を更新しなくて良い

契約内容にもよりますが、ほとんどコンサルタントに任せることができます。

何より、人を雇う必要がないので便利です。

自分で個人で頑張って開業する場合は、もう言葉から分かりませんから、とにかく大変です。

フランチャイズの場合は、フランチャイズ元の方針やサービスを実施しなければなりませんし、永遠にフランチャイズ料を取られます。

保育に精通している優秀な社員をスポットで雇うなんてことは不可能ですから、コンサルタントを使うのは当然の選択と言えます。

保育園開業コンサルのデメリット

  • コンサルタントとの相性がある
  • 開業できなくても費用がかかる
  • 社員ではないのでコンサル業務外のことはしてくれない
  • コンサル側から契約解除されることもある

費用がかかる以外にデメリットはほとんどないと思いますが、なんでも屋ではないので業務外は手伝えません。

私も業務外のお手伝いを頼まれても普通に断ります。

コンサルタントと言っても、私のような保育園コンサルタントの場合、保育園の開業や経営以外のことは専門ではありませんから、専門外のことを手伝って失敗したら迷惑をかけてしまいますからね。

仕事欲しさになんでもやりますって人いますけど、大抵は役に立ちません

コンサルタントとの相性は、やはり人間同士なので合わない人とは合いません。ただ、自分の意見を曲げられない人はコンサルタント全員と相性が悪いです。

また、コンサルティング業務は、成果を保証するものもありますが、クライアント側が原因で成果が出せない場合、それをコンサルタントのせいにされても困りますから、コンサルタント側が契約を解除できる契約内容になっていることがほとんどです。

私がコンサルティングをお断わりする方

コンサルタントとの相性の話が出ましたので、参考までに私のことをお話ししておきます。

もしこのサイトを見て、私を使いたいと思った方でも、相性が悪すぎたら私から断ることがあります。

今までお断りした方々は、だいたいこの2パターンのいずれかです。

自分には断固やりたい特殊な保育ではないサービスがある方

開業コンサルの場合は、開業することを最優先にします。

認可外保育所の場合は問題ありませんが、認可系の保育園の開業を目指すにも関わらず、メリハリがあって厳しい教育をする保育園などを目指されても、開業できません

保育園は保育指針に基づいて保育する必要があるからです。

保育指針を無視して行う場合、それは保育とは言えない訳です。

英語や体育、またはプログラミングなどを保育に取り入れる”だけ”なら良いのですが、それらに専念する幼児教育塾のようなことはできないんです。

何か別のサービスと保育園を融合させて、新しい保育園を作るという発想は差別化として良いんですが、保育サービスの基本である認可保育所では斬新なサービスの実現は難しいんです。

つまり、開業が100%無理なのに、開業コンサルを依頼されても断るしかないですよね。

保育を何かビジネスと間違えてる人

「ワクワクすることがしたいんすよ〜」とか「面白いことがしたいんですよ〜」みたいな、ITベンチャーみたいなノリの方もお断りすることが多いです。

ワクワクすることがしたいというのは、クール気味な私と性格的に合わないというのが大きいですが、面白いことをしたいと言う人は保育業界に向いていないことが多いんです。

保育園は福祉サービスで、税金をもらって実施する事業です。

政治家や公務員が失敗すると異様に叩かれるのは、税金をもらっているからです。

保育園も同じなんです。

税金もらって楽しもうなんて考えの人は、開業は無理ですし、開業できても経営に失敗します。

よって、もし開業できてもその保育園が潰れたら、私の実績としても微妙になりますし、お断りしています。

保育園の経営・人事コンサルは場合によってコンサルを

開業の場合は、コンサルタントを使うのがお勧めではありますが、経営・人事コンサルについては場合によります。

認可系保育園が経営不振になるのは、だいたい3パターンで、実際「コンサルが必要か?」と言われると微妙なんです。

保育園が経営不振になる原因

保育園が経営不振になる3パターンというのは以下の通り。

  1. 根本的に設計ミス(家賃高すぎ、借金しすぎ、役員報酬高すぎなど)
  2. 怠けて補助金を取りこぼす
  3. 調子に乗って別事業に手を出して失敗する

例えば、港区などのアホ高い家賃のテナントで保育園を開業してしまったら、コンサルの力ではどうにもなりません。

開業時に改装費などにお金をかけすぎて返済に困ってるのも、もう手遅れです。役員報酬は下げれば良いだけなので、コンサルの必要ないですね。

2の補助金を取りこぼすのは勿体無いので、スポットでコンサルを入れるのはお勧めです。

3の調子に乗って別事業に手を出して失敗する人ってすごく多いんですが、経営不振の原因が別事業にある場合は、私のような保育園コンサルタントは専門外です。

経営・人事コンサルが必要な保育園

では、どのような保育園がコンサルタントを使うのがお勧めなのでしょうか?

  • 開業1年目で運営ノウハウがない
  • 保育園の書類の一新、ICT化など、改革に時間を全く割けない
  • 保護者からのクレームが止まらない
  • 保育士の確保と離職率の低下ができない

基本的には、ノウハウがない状態で開業コンサルを利用して、そのまま経営コンサルを継続して1〜2年頼むのが良いでしょう。

先ほどの補助金を取りこぼしている場合は、早めにコンサルを入れるのは良いでしょう。

ノウハウが貯まれば、コンサルは終われば良いです。

保護者のクレームについては、私の得意な分野ですので、ぜひご相談ください。

また、人事も、保育士確保が全然上手くいかないとか、離職率が高すぎる場合は、コンサルを使うのも良いです。

この辺の問題を解決するために社員を増員するよりも、コンサルタントを使って改善する方がお得です。

ただ、これらはコンサルティング契約ではなく、アドバイザリー契約でも良いかなと思います。

コンサルティング契約の方が単価が高いので嬉しいですが、アドバイザリー契約で済むなら安いですのでクライアントとしては嬉しいですよね。

さいごに

コンサルタントって気に入らない人も多いかもしれません。

しかし、自分の時間は限られてますし、正社員を雇うのも費用が継続的にかかります

コンサルタントは、スポット的に専門家を使えるので、すごく便利なんです。

まずはコンサルタントに気軽にご相談してみてはいかがでしょうか。

保育園の開業・経営・人事にお悩みなら

私は、保育園の経営・人事を10年勤め、現在は保育園コンサルタントとして活動しております。 保育園の開業・経営・人事の経験および実績が複数あります。 保育園のことで、お悩みの方は、コンサルティングサービスを是非ご一考ください。

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