保育所格付け|保育園を開業したが保育士が辞めたりで落ち着かない

保育所格付け|保育園を開業したが保育士が辞めたりで落ち着かない

せっかく保育園を開業したのに、保育士の確保は難しいし、離職率が高くて全く落ち着かない!

残念ながら、あなたの保育園はまだまだ格付け的には低い段階にあります。

あなたの保育園は、普通の保育園にも達していない訳ですが、原因として…

「園長がショボいから」です。

経営者が園長のようにやってる保育所なら、「経営者がショボいから」になります。

現状を理解し、計画的に対策を打っていきましょう。

開業後の保育園の格付け発表

さて、保育園の格付けを先に発表しておきます。

以下の通りです。

  1. 良い保育園:新人からベテランまでバランスよく配置され、議論して保育の質が良くなり続ける状態
  2. 普通の保育園:たくさんの普通の人が普通に回している状態
  3. 駆け出し保育園:一部の優秀な人が疲弊しながら回している状態
  4. ヤンキー保育園:ヤンキーのような度胸だけは一流の人たちが勢いで回している保育園
  5. 動物園保育園:スタッフも児童も訳がわからず、ただ預かっている状態

2が普通の保育園と書いてますが、2に行くのも結構大変なんですよね。

ですが、一刻も早く2に行かないと、人を入れては辞めるのイタチごっこです。

経営者が保育園だけ作って放置ってことがなければ、なかなか5の動物園にはなりません。

てことで、流石に動物園はないかもですが、3とか4の状態が長く続いてしまっていませんか?

開業後に早く普通の保育園になる方法

最初に話しましたが、普通の保育園になれない理由は、十中八九「園長(施設長)がショボいから」です。

経営者が園長のような権限を持っているなら、経営者がショボいからですね。

経営者も含めますが、園長はただ偉そうなだけで全然仕事ができてない人は多いんです。

保育経験が20年ある人を園長にして、保育士10名程度で回る保育園のオープンから10年経ってても、毎年3~5人辞めていくって所がありました。

保育士10人中、毎年3~5人も辞めるのを10年も続けるって、経営者や園長本人の神経を疑います。

毎年半分近く職員が辞めて続けてるなら、明らかに大きな問題があるじゃないですか。

そこで、どんな施設運営なのか聞いてみると園長はこんな感じのことを言ってました。

「Aさんがコレをやってないんですよね」

「Bさんはこうすべきだと思うんですよね」

「自分も現場に入ってバタバタしてるので、色々と手付かずなんですよね」

「自分がおかしいと思う点に関しては、厳しく指導しています」

衝撃です。

あなたがコレを見て、別におかしく無いと思ったのなら、めちゃめちゃ経営センスないです。

色々と考えてるか知りませんが、何も言ってないし、何もやってないじゃないですか。そのくせ、気に入らないとキレるんですよね。

やってない・こうすべきというのがあるなら、指導すれば良いし、色々と出来てないなら、出来るように改善するしかありません。

こんな分かりやすくダメな園長もいるんですよ。

この園長に会ったのは最近ですが、思い返せばこういう類の園長は何人も会ってました。

こんな園長の元で働いていると、スタッフは常に不安ながら働き、余計に忙しく感じ、突然怒られるので、ストレスだかけで辞めていきます。

もう実力や経験、知識の有無の以前に、マインドから終わってる訳です。未経験でもちゃんとしたマインドを持ってる人の方がマシです。

そこで、普通の保育園になる方法としては、

園長の育成orチェンジしかないことが多い。

無理なら辞めろというのはブラックなイメージがあるかも知れませんが、園長だけはマトモにしないとダメなんです。

普通の保育園になるための園長の育成方法

さて、普通の保育園になるためには、園長がマネージャーとして成長する必要があります。当然、その先には良い保育園があります。

良い保育園になっても、常に保育の質を上げ続け、子どもをちゃんと育て、保護者を支援し続けなければなりません。

良質な保育を提供して保護者支援するのが保育園の存在意義ですからね。

「普通の保育園になる」とか「園長を育成する」というのが目的になってはいけません。これは、保育園の存在意義(目的)を達成するための手段です。これは忘れずに。

さて、園長の育成ですが、結構シンプルです。

<当たり前のことを当たり前にやらせる>

  • 自分が未熟なのを自覚させる
  • 保育目標や保育計画を立てさせる
  • シフト表を期限通りに作らせる
  • 指導案や企画書を期限通りに全員に公開させる
  • 定期的に職員面談をさせ、その記録も取らせる
  • 何事も”予め”の指示や指導するようにさせる
  • 2〜3人相手でも良いから”意味のあるミーティング”をさせる

まずはこの辺からですね。

格付けで言う”普通の保育園”未満の保育園は、こんな当たり前のことが、間違いなく出来ていません。

「保育計画ただのコピペなんだけど!」

「シフトまだ出ないの〜?」

「明日、避難訓練だけど企画書まだ出来てないっぽい笑」

「園長に辞めるって言ったら引き止められたけど、これが初の面談だったわw」

「ミーティングで誰も発言しないし、内容も棒読みで眠い…」

こんな保育士の声が聞こえてきます。絶対言ってますよ。

簡単に言うと、ビジョンと見通しのある普通の園運営をさせようってだけです。

おわり

文章にまとめると簡単に見えますが、園長は多様な様々な業務がある中で全てをしっかりさせるのは、確かに大変です。

普通の保育園になるまでは、時には、主任にマネジメントの仕事を多くさせたり、事務員を配置したり、経営者もサポートする必要があるでしょう。

園長だって、最初はマネージャーをしたことがなく、いち保育士から昇格することが多いです。

よって、保育ができても管理能力が全然ないということは、よくあるのです。

そこを理解してあげて、ちゃんとマネージャーとして育成してあげましょう。

向いてない人はトコトン向いてないですけどね。

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私は、保育園の経営・人事を10年勤め、現在は保育園コンサルタントとして活動しております。 保育園の開業・経営・人事の経験および実績が複数あります。 保育園のことで、お悩みの方は、コンサルティングサービスを是非ご一考ください。

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