日頃、副業をオススメしているが、資本が無い人は特に、新たに事業を開始する場合は大抵の人はネットを使うことを試みるだろう。
ネットで稼ぐと言っても幅広いのだが、大きく分けると「ネットを使って労働力を提供をする」か「自分のブログやサイトで稼ぐ」の二択になる。
そこで、副業でも労働は嫌や…と思ったり、自分のオリジナルの商品やサービスがなく売れない場合は、アドセンスやアフィリエイトで稼ぐことになるだろう。
しかし、ブログやサイトを使ってお金を稼ぐには、基本的に1年以上かかるのが普通なのである。よって、とにかく早く行動して、仕込んでおかなければならない。
私が何度も言っている、「何故、1年以上かかるのか?」について解説していく。
今回の記事で、収益化まで1年以上かかることを踏まえて、時期が来たら副業を始めるという考えではなく、「すぐに仕込んで1年以上先に爆発しよう!」という考え方にシフトして欲しい。
はじめに
ブログやサイトを運営して、1年以上売上が上がらないのは、Googleのせいである。売上が上がらないと言うか、アクセスが増えない。
あなたが立ち上げたブログやサイトで、Googleが相手にしてくれるコンテンツをそれなりの数用意するまで1年位かかるという話なのである。
もちろん、これは一生懸命まともなコンテンツ(記事とかのこと)を発信していた場合の話。テキトーな記事だったり、1年放置すれば稼げるということはない。
基礎知識
ブログやサイトを運営して、自分の商品やサービスを売らない場合は、他社の商品やサービスを売るしかない。つまり、アドセンスやアフィリエイトをすることになる。
まずはじめに、ざっとアドセンスとアフィリエイトについての説明を念のためにしておこう。
◯アドセンス:広告を配置してクリックするだけで報酬が貰えるが単価が低い。(by Google)
◯アフィリエイト:広告を配置してクリックした後、商品を購入なりサービスに登録すると報酬が貰え、単価が高いものが多い。
アドセンスはクリックするだけで報酬が発生するので、クリック1つ1つの報酬は少額だが、すぐに報酬が発生する。
アフィリエイトは購入や登録まで進まないとならないので報酬はやや高額だが、報酬を上げるのは難しい。
現在は、最終的にはアフィリエイトの方が儲かることになるのだが、アドセンスでもアフィリエイトでも、アクセスがあってこその話なのである。
そして、そのアクセスが増えるのが今から始めても1年以上先になるので、万単位で稼げるのは1年以上先になるのである。
ブログやサイトで稼ぐには1年以上かかる話
もし予め情報収集をしている人なら、「1ヶ月で◯万PV達成」とか「3ヶ月で◯◯万円達成!」とか見たことあるかも知れない。
しかし、あなたが普通の人なら、まずそんなことはあり得ない。
こういう人は、SNSで猛烈に集客できていたり、素人では無理なほど質が高かったり、既にノウハウを持っていたり、ブログやサイトを育てるのに多額の初期投資が出来る人達である。
基本的にはGoogleのご機嫌を伺いながら、地道に室の高いコンテンツ(記事など)を作り続けることになるのだが、これをGoogleが真面目に相手にしてくれるまでに時間がかかる。
そこをSNSや金の力でゴリ押しでアクセスを集めれば話は変わってくると思うが、そんなことが出来る人はほとんど居ない。
◆ちなみに
ブログやサイトを育てるのにお金を使うというのは、ライターを雇って大量に記事を投入したり、自分のサイトをGoogleで広告を出したりしてアクセスを集めることだ。
それでは、自分でサイトを作るとどうなるか見てみよう。
WordPressなどの独自ドメインや無料ブログでサイトを作ったらこんな感じ
まずは、ブログやサイトを立ち上げた場合、独自ドメインはフードトラックのような移動式店舗なイメージになる。また、無料ブログの場合はビルの一室からスタートするような感じだ。
一軒家とマンションの一室でも良いのだが、独自ドメインは移動することになるのでフードトラックにしてみた。
◆ちなみに
独自ドメインというのは、自分で決めるURL(当サイトは「Mayosayo.com」)である。
無料ブログはドメインは一部固定される。例えば、アメーバブログの場合は、「ameblo.jp/〇〇/」となり、◯◯の部分を自分で決められる。
これらは自分のお店のタイプによるので、絶対にどっちが良いとは言い難いのだが、アドセンスやアフィリエイトで稼ぐという場合は、独自ドメインがオススメだ。
また、以下の重要な違いがある。
・ポイント1
独自ドメインの場合は、一人でフードトラックの前に突っ立っているだけで、はじめは人と交流はない。(始めはアクセスがない)
無料ブログの場合は、ビルの住人やテナントさん達と交流がしやすい。(始めからアクセスがある)
・ポイント2
独自ドメインの場合は誰にも知られておらず、しかも誰の目にも触れない場所からスタートすることになる。
無料ブログの場合は、同じビルの人達には知られていたり、同じビルの人たちには見えたり、そのビルに来たお客さんがチラ見してくれる可能性がある。
・ポイント3
独自ドメインは、安価だが費用がかかる。しかし、自分の店なので自由。(ドメイン代やサーバー代)
無料ブログは、無料だが広告を出されて広告費を持っていかれる。それにビルに入居するマナーということで、禁止事項が多数ある。(アフィリエイト禁止なんてのもある)
フードトラックでも、ビルの一室でも、お店を出したから次は集客だ!
さて、お店を出したわけだから、当然に次は集客だ。
先程少し言ったが、ブログやサイトで稼ぐ場合の集客は基本的には2種類ある。
SEOとSNSである。
◆ちなみに
SEOとは、検索エンジン最適化の略で、Googleなどの検索で上位表示を狙うこと。
SNSは、FacebookやInstagram、Twitter、LINEなどのこと。
SEOとSNSの違いは下のような感じになる。独自ドメインを例に説明する。
SEOは良いコンテンツ(記事)などを作ってひたすら待つ方法。SNSはフォロワーや友達をドンドン連れて行く方法。
「ひたすら待つとかアホやん!」「SNS使わないと無理やん!」と思うかも知れないが、このネット界にはGoogle神がいるので、Google神は良いものを作っていればそのうち見に来てくれる。
そして、Googleに上位表示されて、いきなりお客さんがわんさか来るという状態になり得る。
SNSの場合は、自分で直接人を連れてくるようなものなので、Google神なんて関係ない。自分が引き連れて来れるだけお客さんが来る。
確かに、SNSの普及が凄いのでSNSもGoogle神に匹敵する状態だが、あなたはSNSでフォロワーや友達を何千人も獲得できるのだろうか?
つまり、必然的にSEOの手法を取るしか無い。
料理は美味しいがまだ誰も知らない店は、そのうち徐々に人が集まっていき繁盛店へと成長する。
しかし、料理が美味しくなく、友達を呼んで金を取るだけの店は、友達が消えていき、そのうち潰れる。
さて、次はお店を出すに当たり、いちばん重要な立地条件についてである。
最重要の立地条件はGoogle神が決めてしまう
まず、あなたのフードトラックは、Google界の端っこにポイっと設置される。そこから、Google界の中心部に向かって運転するのがSEOである。
お客さんはGoogle界の中心にいるので、稼ぎたいならGoogle界の中心に行かなければならない。
Google界の端っこに人を連れてくるのがSNSである。しかし、SNSで集客はまず無理ということは分かったと思う。
というわけで、あなたがフードトラックを始めて、Google界の中心に行くイメージはこんな感じである。
そして、この中心部へ向かう矢印の途中でも、その都度止まって営業しなくてはならない。しかも、美味しいものを作って待つスタイルで。
よって、矢印を複数つけてみた。
この道中の営業の成果を、常にGoogle神は見ている。
道中の成果がショボければ、Google神によって、次の道に入れてもらえず、時間がかかってしまう。
この矢印のように、美味いものを作って繁盛したら、次の場所に進んで、美味いものを作って繁盛したら次の場所に進んで…というのを繰り返して、Google界の中心部を目指すことになるのである。
◆ちなみに
美味しいものを作って認められ、次の場所に進めることを、ドメインパワーがついたと言う。サイトの評価が上がったということだ。
いい記事を複数書くことによって、ドメインパワーが付き、検索上位に表示されやすくなる。
ヘボ記事であれば、何百記事書いてもドメインパワーは付かない。
もちろん、1年未満で到達できる人もいるし、2年、3年かかる人もいる。これは、あなたがどれだけ一生懸命に運転を頑張るかによる。
うさぎみたいに、一気に進んでは休み、一気に進んでは休み…と繰り返す人もいる。
カメみたいに、地道にゆっくりだが確実に進む人もいるだろう。
全く別で、不眠不休で中心部まで一気にたどり着く人もいるだろう。
しかし、不眠不休でひたすら運転しても、途中で迷子になって時間がかかってしまう人もいるだろう。
最悪の場合は、中心部への道を間違えて、全然違う方向へ行ってしまう人もいる。
メチャメチャ良いコンテンツばかり(3ヶ月で100記事とか)を用意できるなら、成功は早まるだろう。だが、個人でそれをやるのは確実に無理である。
良いコンテンツを1日1個生み出せるような天才は居ない。モーツァルトでも無理だった。
あなたがモーツァルト超えを目指しているなら良いが…。
◆ちなみに
モーツァルトは33歳という若さでこの世を去っているが、5歳から作曲を始めたと言われており、その数は700曲。しかし、世に出てない曲もあるだろうから、1000曲作っていたとしよう。
そうすると、28年(10,220日)で1000曲だから、1曲に10日以上はかかる。
1年以上かかるという例
「で、だからなんで1年以上かかるのよ!?」という話だが、以下の点を総合すると1年ということになる。
アドセンス中心なのかアフィリエイト中心なのか、SEOなのかSNSなのかで全然違うのだが、完全な初心者が「SEOでアドセンスとアフィリエイトの両方を使って」始めたとすると…
1.0~3ヶ月期(月収0円)
50記事~100記事書くまでは、まともな記事を書く能力(SEOを意識した、ユーザーに役に立つ記事)が身につかない。よって、ここで3ヶ月かけて50記事書いていく。
Google神はクローラーというものを使い、リンクを辿ってどこからともなくやってくるため、リンクされていないアナタのサイトの存在にGoogle神がまだ気付いていない。
フードトラックを世界の片隅に置かれたという状態だ。
また、月収0円はアフィリエイトをしている人の23.3%。
2.4~6ヶ月期(月収1,000円未満)
ほとんどの人は、この時期も100記事到達していないと思われるので、ここで100記事を目指して書いていく。
しかし、少しづつ記事を書く能力が高まり、記事を書く習慣もついてくる時期。ただ、ネタ切れに悩まされて、ペースはかなり落ちてくるはずだ。
とはいえ、若干のリンクを獲得したりして、クローラーがやってくるので、Googleからまともな評価を受けた記事が1~5記事(検索順位で1ページ目に入れる記事)は出てくる。
もちろん、誰も検索しないようなキーワードで1位と取っても意味はない。
また、月収1,000円はアフィリエイトをしている人の14.5%。
3.6~9ヶ月期(月収3000円)
前期で初報酬があったため、そこから爆発するのでは?と期待するも全くそんなことはなく、昔書いたの記事でも先程の1~5記事しかアクセスはない。
その1~5記事以外は、時間が経ってもアクセスの上がらないクソ記事だったということが分かる。
よって、それなりに身についた能力を使って、新たに記事を書き貯める&これまでの記事を大幅に書き直す(リライト)ことになる。
また、月収1,000円以上~5,000円未満はアフィリエイトをしている人の8.8%。
4.10~12ヶ月期(月収1万円)
この時期になって、ようやくアクセスが取れそうな記事を意図的に書ける様になってくる。
150~200記事は書いているはずだ。書き直しに注力しすぎて100記事程度のままだとしても、別に問題ない。
1日1記事ペースという意味不明な自分ルールなら365記事に到達するだろう。ただ、1日1記事というルールに縛られて書いた記事は、たぶん大した記事じゃない。
書き直した記事や高まった能力を使って書いた記事が、アクセスを集め始め、割に合わないものの一応は万単位の収益を得られて嬉しいところだ。
また、月収5,000円以上~1万円未満はアフィリエイトをしている人の6.2%。ここまでの人たちを足すと53.3%。月収1万円を超えたら、全体の半数以上、偏差値的には50を超えて、やっと普通以上の人になったということだ。
5.そして、爆発へ…
ここから先、3万円・5万円・10万円は、これまでとは比べられないほど簡単に収入が増えていくはずだ。そうすれば、数万円の副収入なら副業的にはゴールと思える人もいるだろう。
SEO(美味いものを作って待つ)ってどういうことか
さて、ひたすら美味いものを作り、その段階段階で成果を上げ、Google神に認められて、Google界の中心部へ行くことによって、やっと稼げるようになる。
美味いものをたくさん作って待っていれば、Google神がその頑張りを認めてくれるのだが、その美味いものとは何なんだ?という話だ。
もちろんもうお分かりの通り、美味いものというのは、コンテンツ(記事)である。
Google神はクローラーというものを使って、世界中のサイトをチェックしている。基本的にはリンクを渡り歩いてチェックして回っている。
記事の内容だけでなく、アクセス数や再訪率、滞在時間や被リンク数など様々なことを監視していて、サイトの評価は数十項目の評価ポイントがあるらしい。
それによって、美味いものなのかどうか、良いコンテンツなのかどうかを調べている。
美味いものとは?
多くの人が勘違いしてしまうのだが、Google神は自分へのお供え物が美味いかどうかを見ていない。神様はお供え物の内容によって、機嫌が変わったりしない。。
Google神は、ユーザーが満足できそうか?満足しているか?を見ている。先程の、滞在時間や再訪率、被リンク数などで調べているのだ。
次いで、お店で言うところの、内装や接客などに相当する、サイトのデザインや表示速度なども見られることになる。
「Google神=ミシュラン」みたいなものと思っても良いかも知れない。ミシュランは、ミシュランにどれだけおべっかを使っているかなんか気にしていない。コッソリ食べに来て、ランクをつける。
Googleもコッソリ見に来て、検索順位を決める。
タイトルがどうのこうのとか、見出しがどうのこうのとか、文字数がどうのこうのとか、毎日1記事投稿されているかとか、そんなことではなく、ユーザーが満足するかどうか?である。
(タイトルや見出しや文字数がどうでもいいという話ではなく、ユーザーを満足させる記事を突き詰めると、タイトルや見出しや文字数はちゃんとしたものになる。毎日1記事投稿は本当にどうでもいい。)
また、SEOを勉強すると、得体の知れない何かと戦っているような気になるが、それはGoogle神を攻略しようとしているからだ。
Google神と戦うのではなく、Google神と同じ方向を向く。つまりユーザーの役に立つかどうかを考えれば良いだけなのだ。
ユーザーというのは、Google検索を利用する人たちのことである。そして、Google検索を利用した人たちの満足は、たどり着いた先の私達のブログやサイトにある。
Googleからすれば検索を利用したユーザーがヘボサイトにたどり着き、「Googleくそやん」と思われたらたまらないので、良いサイトを上位表示したいのは当然である。Googleは倒すべき敵ではない。
おわり
さて、私が日頃から副業起業を勧めていて、更に今すぐ始めた方が良いと言っているのは、こういう理由で成果が出るまで1年以上かかってしまうからだ。
それでは今日のまとめをして終わりたいと思う。
今からいきなりSNSで数千人のフォロワー作りなど無理な話なので、SEOで行こう。
- SEOはGoogle神の試練を乗り越え続けなければならないため、時間がかかる。
- Google神に認められるには、良いコンテンツ作りをするのみ。
- 誰も食べに来てくれなくても、沢山美味いものを作って待つ。すると神が見に来る。
- だから、1年後の成功のために今すぐ取り掛かろう!
それでは、副業時代の到来の前に是非ともスタートして欲しい。