会社の生存率をご存知でしょうか?
どれくらいの会社が存続しているのかを確認することはあんまり意味ないですが、夢物語ばかり語っていられないので、一応現実の厳しいことは知っておくべきかなと思います。
実は30年後には99%の企業がなくなっています。
今回は会社の生存率・存続率と私の考えについてお話しします。
早速いきましょう!
会社の存続率
さっそく会社の生存率・存続率ですが、起業してどれくらいの数が生き残っているんでしょうか?
会社の存続率・生存率
1年後:40%
5年後:15%
10年後:6%
20年後:0.3%
30年後:0.02%
…実にヤバい。
もう1年で既に60%が消えてる。
1年で消えるってどういうことなのか逆に気になりますが、30年後なら成功していても疲れて辞めてるかも知れないですね。
とにかく、起業して生活していくというのは、これほどに大変な道のりだってことですね。
もちろん、この数字は全部が全部、経営が下手で倒産した会社の数という訳ではありません。
大成功して十分稼いだから辞めようと思う人も結構いるかも知れないし、跡継ぎがいないから辞めただけかも知れません。
庶民の我々からすると大金持ちの判断は理解できないでしょうし、データ的には細かいところは不明です。
存続できない会社の色々
「休廃業」とは資産が負債を上回る「資産超過」状態での事業停止。
「倒産」とは企業が債務の支払不能、経済活動の継続困難な状態。
「解散」とは資産に余力を残した状態で会社を消滅させること。
基本は倒産
会社が存続しなくなる理由にも色々あります。
儲かってるけど辞めるというパターンもあり、儲かっているなら誰かに売ったり、任せたりすれば良いので、殆どは倒産です。
また、休廃業も倒産に近い状態なのが多いです。大して儲かっていないし、跡継ぎも居ないし辞めようって感じです。
とにかく、会社は潰れていく…。
99%潰れるのに、子どもに跡継ぎさせたい親(初代社長)
話を普通の人の話に変えましょう。
一般人で、何十年も事業をやるといえば、親子二代で会社をやってるみたいな状況でしょう。
跡を継がせようとする親(初代社長)は、この数字を一体どう思っているんでしょうか。
例えば、親が設立して20年の会社は0.3%に残った素晴らしい会社であったとすると、30年目を迎えられる会社は0.02%となっているので、こんなの継がせて殺す気か?みたいな気がします。
(20年→30年の部分を見れば99%が潰れる訳ではないが、そこは分かりやすさ重視で。)
求められるサービスも人の価値観も時代によって変わるし、今儲かってるからというだけで子どもに会社を渡すのは危なそう。
それに、社長をやるような親は自分が越えられるのを意外と喜べてないんですよね。
結局、どうせ初代の社長が生きているならば、ごちゃごちゃ口を挟んで来きますし、子どもが改革をしようとすると邪魔したり、全盛期はこうだったなどと無駄なアドバイスをしたりします。
大したことない中小企業のくせに、会長に居座ろうとするアホも多く、中小企業に会長なんかいらないので会長やるなら、そのまま社長をやっとけば良いんですよね。
おそらくこういう初代社長は、「先代のほうが良かった」と古株の従業員から言われて喜んじゃう。むしろ、「先代のほうが良かった」と言われて、二代目をバカにするのが目的なのかと思っちゃったりします。
これ、予想ではなくて、私の周りの2代目社長や2代目社長候補がこんな悩みばっかりなんです。
初代社長って行動力が凄まじく、自分でなんでも切り開いて行ってるので、子どもだろうとポイと渡せないんです。
二代目社長は無能か?
2代目社長が無能だと言われること、結構多いですよね。
10年で潰れる会社も94%あるのだから、二代目に変わって潰れたから無能とは言い切れないです。6%に入れないなら無能と言われるのもキツいですね。
初代社長は好きなことだったり、儲かりそうだと思って始めているので、さぞ楽しかったでしょう。
しかし、二代目は「跡継げ、跡継げ」と言われ、「普通の会社員じゃ、こんな生活できないぞ」なんてことも言われ、学生時代のモチベーションは最悪です。
二代目候補の子どもが、跡を継ぎたいと自発的に思うのなら良いですが、大抵の場合は強制や誘導をされます。子供の時に受けた洗脳教育(マインドコントロール)というものは、中々に抜けません。
やりたくないけど、やらざるを得ない…。他の人が見れば、やらなければ良いと思でしょうが、親が敵対関係になるのはかなり辛いことで、簡単に親と縁を切ることは出来ません。
一時的に縁が切れても後で和解できる可能性は結構ありますけどね。
そんな感じで、幼少期からなんか頭にモヤがかかったような感じで育っていて、初代社長と違ってモチベーションMAXで仕事に望めないことが多いです。
ただ、2代目社長は初代社長のようなカリスマ性はなくても、事業の生産性アップや効率化などが得意だったりします。
2代目社長になる前に自分で会社をやろう!
跡を継ぐよりも、自分で起業したほうが邪魔も入らず、好きなことができて、納得して失敗できるので、私は自分で起業する方をオススメします。
一番オススメしているのは、まずは、ワーク・ライフ・バランス重視の会社で働いて、副業起業すること!
もしあなたが二代目候補なら、跡を継ぐ前に自分でやってみて欲しいです。もしくは、跡を継ぐ前に、他の会社に入って副業で起業してみて下さい。
「生存率が低いから起業をやめよう。」なんて思わないでも大丈夫です!
自分の身の丈にあった挑戦なら、どれだけ失敗しても再起できる。再起できる失敗なら、それは次回の起業の成功率を高めることになり、もはや失敗ではありません。
そして、自分の事業を諦めたとしても、初代社長の凄さが分かり、清々しく跡を継げます。
起業するなら副業で
大きな初期投資で大きい店舗や大きいサイトを作って一気に駆け上がるハイリスク・ハイリターンなタイプと、私のような大きい稼ぎは狙わず支出も少ないローリスク・ローリターンなタイプがあります。
前者で失敗すればもう倒産以外は無いですが、後者では失敗しても大したことないです。
これからは個人の時代なので、大きなお金を先に集められなくても成功は狙えます。
ただし、先にお金を集められればそれだけ成功までの道のりは早くなるのは事実です。
それでも、失敗して自己破産するのも嫌なので、私は副業起業を勧めます。
みんな潰れまくっているのは逆に良い
とは言え、たくさんの会社が倒産しまくってくれるのはありがたいことですよね。
会社が全然潰れなければ、私達が付け入るスキがなくなるので、潰れてもらわないと困ります。みんな潰れているから、私達にもチャンスがある訳です。
ブスや不細工のお陰で美女やイケメンが存在するわけだし、無能がいるから有能が存在できるってことです。全員が容姿端麗で才色兼備だったら、その中で更に優劣を決めるので、あまりにも熾烈な争いになってしまいますよね。
おわり
50年以上働かなければならない日本において、30年以上存続する会社が0.02%なら、どんなタイミングで跡を継いでも死ぬまで余裕ということはまず無いです。
一つの会社にすがるのも危険、親の跡を継ぐのも危険。
生存率が低いからって何もかも諦めては仕方ないので、自分で一度は挑戦しましょう!