今日も搾取されましたか？毎日毎日搾取され続けてうんざりしてきましたか？
あなたが頑張って会社が儲かって、あなたはボロ雑巾。
今回は、日本人の搾取され体質についてと、私達が歩むべき今後について考えてみた。
実は、搾取されている状況から抜け出すことはできる。これからやってくる副業時代にどう乗れるかがカギだろう。
つまり、搾取社会から抜け出すには転職と副業を合わせることが重要になる。
今回の記事で、搾取社会から抜け出し、人生の質を上げるための考え方の1つを身につけよう。
はじめに
目次はつけているが、この記事の全体像を先にお話しておく。
前半は、日本社会が搾取社会である現場の把握。
後半は、搾取社会をどう乗り切るか・脱却するか。
後半の方が気になるところ悪いが、前半も結構長いので、頑張って読んでいって欲しい。
日本の搾取構造はまだまだ変わらない
日本は搾取社会だ。
搾取が前提の構造になっている。
やりがい搾取というのだろうか。環境も待遇も満足なものではないが、やりがいがある！と錯覚させ搾取する。（割りに合っていない仕事は、やりがい以外にPRできることがないだけ。）
これは社会構造が終わってるので、普通に会社員をやると搾取される以外に選択肢がない。そして、中小企業もブラック以外に選択肢がない。
まずは、日本人が搾取（されるのが）大好きな理由を説明する。
安くて良いものを好む
良いものは高い。当たり前。でも、安い方が良い。
みんなポイントとかセールとか格安◯◯とか、そういうの好きだ。
それに、例えば、大企業様が「安いところと取引しまっほー」と言ってくると、「ウチはこれだけ安く出来ますよ！ウチを使って下さい！」ということになる。
物の値段は大して変えられない。安くするために、何を削減するか？もちろん、人件費だ。
大企業は大企業同士で戦っている。自社の職員からだけでなく、大企業が中小企業から搾取するのは避けられない。
そして、中小企業も、自社の職員やもっと小さい企業・個人などから搾取していく。
相手に気を使うのが好き（間違ったおもてなし文化）
日本人はおもてなし大好きだ。
「ここまでしてくれるの！？」というのを、正義だと考えている。頑張ったら正義だと思ってる。
別に本当に余裕があるならそれは良いのだが、その余裕はどこから来るのか？
もちろん、どこかから搾取したから余裕があるのだ。
私は、最小限の努力・労力で、最大限の結果を出すことが正義だと思ってる。労働時間は長いということは、無能の証だと思っている。そのためか、全く日本に馴染めない。学生時代から、学校教育にも馴染めなかった。
ヘボをクビに出来ないから他の人がカバー
「使えない社員はクビにすべき！」と言いたい訳ではないが、クビにできないのは、労働者からして良いような気がするが、一概にそうとは言えない。
残念ながら、仕事が全く出来ない人はいるのだ。その仕事が合ってないだけとは思うが、それでもクビにし辛い社会である。
それに、日本には最低賃金があるので、最低賃金を下回る働きしかしない人も最低賃金で雇わなければならない。
そうなると、他の社員がカバーするしかないのである。
一人は一人分しか働けないのに、他の社員のカバーをするにはどうすればいいか…。サービス残業でもなんでもするしかなくなる。
日本の給料は異常に安い
日本はサービス残業が横行している。サービス残業は、タダ働きだ。
このサービス残業のため、日本人の会社員の給料はとてつもなく安い状況になっている。
そこを軽く説明しつつ、サービス残業が無くならない理由にも触れていく。
サービス残業のため給料が安い
サービス残業って、会社側からすると最高だ。人件費がかからないというのは、会社経営してれば分かるが天国だ。サービス残業をさせることができれば、とにかく儲かる。
サービス残業があるため、給料はめちゃ安いわけだが、数字で見てみよう。
さて、仮にあなたが、基本給＋手当で25万円、月30時間の固定残業代で＋5万円の計30万円の支給を受けているとしよう。そこに、追加で30時間残業があるとすると、本来35万円以上貰えるはずだ。
しかし、訳のわからんことを言われたりして、追加の30時間をサービス残業にさせられたとすると、35万円分働いているのに30万円しか貰えないのだ。
22日働く月だとすれば、普通の労働時間が176時間。そこに固定残業が30時間、そして追加残業も30時間の236時間を働いていることになる。
それなのに、236時間で30万円だ。残業時間は時給が上がるのでちょっとズレるが、全部をまとめて時給にすると、時給1270円ということになる。
それなりの会社で働いている優秀な人が、時給1200円というのは激安だと思う。
とにかく35万円分働いても30万円しか貰えないのだから、労働の価値が低く、お金の価値が高い。
まあ、インフレとかデフレと違って、残業代未払いは違法なのだが。
変態完璧主義で残業が無くならない
日本人は結構ワンオペが好きで、オールラウンダーを優秀と思う節がある。
例えば、営業の人に、集客・契約・売上の回収・顧客管理など、全部をやらせたがる。
こういう何でも出来る人を優秀と思う風習があるが、中途採用の募集では一芸を身に着けている人を欲しがる。訳わからん。
最強の個人は何でも出来るかも知れないが、そんな最強の個人が会社に何人も居るわけがない。
不得意なことも業務に織り交ぜておいて、「こんな事もできないのか！じゃあ、サービス残業してでもやれ！」と言ってくる。
そして、質にも異様に拘る。高いクオリティを実現するためだろうが、全員に全部の分野で100点をとらせようとする。
全員が全科目100点を取るように頑張るよりも、得意な人を分けて分業すれば良いのは言うまでもない。
しかし、ワンオペ好きの日本人はそれを許さず、ワンオペかつ完璧を目指すので、仕事が終わらずサービス残業が無くならない。
企業もブラック以外に道がない
企業も実際は、社員の環境を良くすることが最終的にはベストだと分かっていると思う。たぶん。
しかし、ブラック経営をしなければ潰れるという会社も多いように思う。
大手に安く提供しないと倒産
大企業依存の経営状況なら、大企業に言われるがままやるしかない。
搾取されている企業は余裕が無いので、自社の職員から搾取するしかないのだ。
他社がブラックなので、自分もブラックじゃないと負ける
ブラック企業がたくさんある中で、自社だけホワイトをやっても、人件費を削減しまくって商品やサービスを安く提供するブラックに客を取られて負けてしまう恐れがある。
よって、ブラックをやめられない。
ブラックを脱却する実験ができない
仮に別の形態の会社だとして、現状で一応上手く行っているのに、ブラックを脱却するために制度を変えようとしたとする。しかし、もし失敗したら、人件費は膨らんで売上が上がらないという、取り返しがつかなくなる可能性がある。
私は以前、一度、人事の改革を行ったが、確かに人件費が上がり黒字は大きく減少してしまった。この時は大いに怒られたが、徐々に離職率の低下やモチベーションの向上によって、V字回復し以前よりも良い収支にすることができた。
しかし、誰もがこういう改革をやって、成功できるかは分からない。私も書類の上では絶対成功出来ると思ってやったが、黒字が大きく減少した時は不安でいっぱいだった。
ブラックを脱却したくても、中々変われないのだ。
副業時代で搾取から抜け出せる可能性があるが
政府が推進している副業。これから突入するかも知れない副業時代に、光明がある。
副業で稼げれば、本業で必死こいて働く必要がなくなるので、残業が少ない会社で働きながら副業で稼ぐ。
搾取して、搾取して、搾取して、と企業は下に下に搾取していけるが、私達労働者は搾取する先がない。私達は搾取されて終わる。
私達はまず、副業で成功するという道を歩み始めるべきだと思う。
軽い本業と副業
そもそも副業するには、副業をする時間がなければならない。
固定残業＋サービス残業では、拘束時間が長すぎるて副業するのは難しい。
そこで、まず残業が少ないワーク・ライフ・バランス重視の転職を行おう。
そして、浮いた残業時間で副業を開始する。
そうすれば、本業＋副業で前と同等以上の収入を得られる可能性が出てくる。
同等なら意味ないじゃんと思うかも知れないが、サービス残業というモチベーションだだ下がりの状況ではなく、自分のやりたいことで稼げるのは精神衛生上とても良いことだ。
フリーランス・起業家が大量発生する
副業を始めて成功したから独立という流れは、当然めちゃめちゃ増えるだろう。
企業側は、「副業で成功したから辞めます」という流れを阻止しようとするだろうが、儲かってしまったら止められない。
とりあえず、副業で成功して独立するというのが目標になるだろう。
独立すれば搾取されるというより、搾取する側になれると言える。
ただ、この副業から独立していく人たちは、またほとんどがブラック企業への道を進んでいくのだが…。
搾取スパイラルから抜け出そう
搾取スパイラルに陥っている日本社会だが、稀にホワイト企業はあるが、その会社に入社できる可能性は低い。
もちろん、いきなり起業しても良いのだが、そんなお金は無いし、そんな勇気もない人がほとんどだろう。つまり、副業を始めるしかない。
今から始めないと結局抜け出せない
副業に最後の希望を託しているが、問題がある。今すぐ始めないとまずい。
というのも、副業時代に本格的に突入すると、みんなが副業を始める。
基本的に、世の中は先行者優位だ。
みんなが副業を始めてしまうと、埋もれてしまう。
今すぐどうにかしないと、せっかく副業時代に突入しても、日の目を見ることなく、またブラックでサービス残業をする日々が待っている。
おわり
搾取社会に立ち向かうのは、これから出てくるであろう、若い政治家達に任せるとして、とりあえず今日のまとめ。
- 日本人は、搾取したり搾取される構造に慣れすぎている。
- サービス残業のせいで給料が異様に安い。
- 日本は搾取構造で、企業は搾取を辞める道を閉ざされている。
- 副業を今すぐ始めて、先行者になろう。そして、ワーク・ライフ・バランスの取れた転職を。
- 成功できたら独立して搾取する側に回ろう。
副業でなにをするのか？という問題があるが、特にスキルがない人は、趣味や経験を活かすしかない。
まずは、趣味や経験をシェアする。自分をコンテンツとして公開するというのが基本だろうか。
ちなみに、私の周りの副業成功者は、「趣味のDIYでハンドメイド作家になったらそこそこ売れた」「趣味でBarを開いたら繁盛した」「欲しいアプリがなかったのでアプリを作ったら売れた」「伝統芸能教室を始めたら需要があった」「日本のおもちゃを海外に転売したら儲かった」「ブログやって儲かった」などだ。
どちらにしても、本格的な副業時代の到来前に、副業を始めておくことが何より大事だ。
食うか食われるかみたいな考え方は好きではないが、副業時代が到来すれば社会は動く、社会が動けばチャンスが生まれる。チャンスを取りこぼすのは良くない。
