起業したいとか独立したいとか、各所で口走ってしまっていませんか?
その時点で起業や独立できない人な感じがプンプンします。
ぶっちゃけ、口より行動が先の方が良いです。
今回は、「口だけで起業したいと言う人が起業できない理由」から、「起業に向かない人」、「起業するのに必須なこと」についてのお話です。
本当に起業する必要がありますか?
実は起業したくないじゃないですか?
まあ、本当は、口だけで起業したいと言っている人は、実は「起業したい訳ではない」んですが…。
口だけで起業したいと言って行動しない人の特徴
まず、口だけで起業したいと言ってしない人(正確には出来ない人)を4つにまとめてみました。
これに当てはまっているなら、起業は無理ってことになります。
1:人類史上初のアイディアを思いつこうとする
例えば、ネットショップをより簡単に作れるサービスを作りたいと思いついたとします。
しかし、「いや、もうBASEがあるしな…。」とか言って、既存のサービスを始めるのは負けだと思っている。
革新というか、世界もしくは日本に影響を与えるようなサービスを思いつこうとする人が多いです。
なんでそんなことを思いつこうとしているのか…。
思いついちゃったら即行動した方が良いと思いますが、どっちにしても競業がゼロなアイディアはないですよ。
2:ニッチなビジネスをやってみようとする
ニッチな市場に拘りすぎる人も多いですね。ニッチというのは隙間です。
ニッチな市場で日本一を目指そうというのは素晴らしいことですが、実際 、ニッチな市場って起業してみたら分かることであって、経験がない分野でニッチなことを思いつくのは無理です。
外から見たらニッチだと思っていても、全然ニッチじゃないことばかりなんですね。
例を出してみます。
歯科医専門のホームページ作成業をやろうと思ったとします。確かに歯医者さんのホームページは古いものが多く、スマホ対応してないサイトも多いし、ダッサダサです。
別に需要がないという訳ではありません。やってみて良い事業です。
しかし、歯科医院は誰に頼んで、こんな訳のわからんホームページを作ったのかを考えるのも必要です。
それは、材料屋というか機材屋というか、歯科医院とズブズブの関係の業者の存在です。しかも、大企業です。
ズブズブなんで、ホームページを作り変える時に、ズブズブの業者にお願いしちゃうんですよ。
ニッチかと思ったら、ライバルが大企業だらけというオチになります。
歯科医院がコンビニより多いことを知っていても、ライバルがズブズブの大企業ばかりというのは分からないですよね。
歯科医院に営業に行っても「検討します」と追い返される。そして、その後ズブズブの業者の営業に「ホームページのリニューアルの営業が来たんだけど~」と相談する。そして、「何言ってんすか!ウチの会社にホームページ作る部署ありますよ!安くしまっほー!」
大企業に負けるあるある。
もちろん、リニューアルしたホームページもクソみたいなホームページになるんですが…。
「歯科医院専門のHP制作事業!ニッチだろう!」と思っても、そんなことないってお話。
でも、この事業は成功しないという意味ではありません。
「ニッチ見っけ!一人勝ち!」と思って参入するとやる気を失うけど、ニッチとか気にせず参入すれば成功できるとかも知れません。
3:頭で考えるだけで満足する
頭で考えるだけで満足するというと、馬鹿みたいに感じるかも知れませんが、コレかなり多いです。
斬新なアイデアやニッチな市場を探している人より多いかも知れません。
誰かが成功すると「私も、この事業は良いと思ってたんだよね~」とか言う人もコレかな。
この人は、友達や恋人には色々語って、計画も作らないが、頭の中だけでは成功者になる予定です。
何か変なホルモンでも分泌されて、幸せな状況になっているのだろう。
こういう人には、以前のこの記事もオススメです。
4:楽に儲かろうとする
他人には、「美味い話には裏がある」とか「楽して儲けられるなんて怪しい」とか言いながら、自分は楽して儲かろうとしている。
起業や独立の先には、地獄の苦しみが待っています。これは確実です。
この地獄の苦しみすら苦しいと思わない人や、地獄の苦しみを受けながら楽しめる人が成功するんですね。
「会社員は搾取されストレスに囲まれた地獄で、早くフリーランスにならないと人生を損する」みたいな変な噂を流す人が多いですが、全くそんなことありません。
起業しても人間関係はあります。アホな上司にムカつくように、アホなクライアントにムカつきます。
雇われは給料が安いと嘆いてるかも知れませんが、起業したら100時間費やしても0円だったなんてこともあります。
会社員は仕事で失敗しても給料が貰えますが、起業して失敗したら0円です。
会社員の方が楽に儲けられてるんですよね、実は。
絶対に起業・独立に向かない人
さて、次は即行動に移せるタイプで先程の4タイプにも当てはまらない人、もしくは先程の4タイプだったが考え方を改めて起業・独立を目指そうとする人へのお話に移ります。
起業・独立しても会社員のほうがマシだったというオチになる、向いていない人は以下の通り。
忍耐力・継続力がない人
起業すると、儲からなくても仕事をしなければならないし、誰にも相手にされなくても仕事をしなければならないし、全く興味のない事務作業もしなければならない。
こういうのを、孤独が無理とか、めんどくせーと思ってしまう人は、向いていない。
赤字で辛くても、みんなから馬鹿にされても、耐えながら継続しなければならない。
安定を求める人
安心・安全・安定を顧客に与える仕事をするなら良いですが、自分が安心・安全・安定を求めるタイプなら、起業に向いていません。
起業してみて10年後・20年後も安定して儲かりし続ける、職員が安定し続けるなんてことは、絶対ないです。
というか、しょっちゅうピンチや転機が訪れます。
この安心・安全・安定のどれか、もしくは複数が欠けている事は給料が高いのはご存知ですよね?
みんながやりたくない仕事だから、給料が高いんです。
安心・安全・安定を求めるなら、会社員がベストだ。
好きを仕事にしたい人
昔、HIKAKINという人が、Youtuberの1日を公開して話題になりましたよね。
普通に地獄ですよ。
私は「ここまで頑張れれば稼げるだろうな~」と思うので、「ここまで頑張れる人になりたい」と思います。
ここまで稼ぐ人になりたいとは別に思いません。ここまで頑張れる人になりたいです。
でも、これを見て、「こんな生活嫌だな~」と思うなら、向いてません。
というか、私はこの動画は「Youtuber舐めんな」という、新規参入の阻止とかヘボYoutuberに引退を促す趣旨なんだろうと思います。
”好きを仕事にする”ではなく、”好きなことをやっていたら仕事が来た”というのが本来のあるべき姿です。
自分が稼ぐことしか目的がない人
起業には、何かしらの社会貢献や自分の周りを幸せにするとか、何かしらの理念が必要です。
最悪、心の底からそう思ってなくても良いです。そういう設定でもOK。
よって、「稼ぎたい」以外に理念が思いつかない人は、起業は向いていません。
顧客からお金をもらうということは、顧客に対してそれ相応の価値を与えなければなりません。
自分が稼ぎたいという想いが、誰かの価値になる訳はなく、稼げる訳がありません。
そして、後述しますが、儲けた後に何をしたいか?がないと儲けることはできません。
ぼったくれない人
ぼったくると言うのは言いすぎですが、昔は「俺、ぼったくってないかな?」とふと思ってしまうことがありました。
友達に売るときなんか特にそうですね。
ここで言いたいことは、人から高い金を取ることに気が引けるなら向いていないということ。
会社員の時は給料が割に合わないとか言うくせに、自分の顧客には出来るだけ安くしたいって人、結構いるんですよね。
料金相応の価値を与えているなら、何の躊躇もなくもらう。なんなら「友達だからもっと高く買ってよ!」と言うくらいの人でちょうど良いんです。
しかし、「出来るだけ安くしたい…」と考える人は非常に多いです。ビジネスに不向きどころじゃありません。
私が思うビジネスに必須のこと(Mayo流ビジネス三箇条)
さて、独立起業出来ない人、向いてない人について散々書いてきましたが、それでも考えを改めて起業したいと言う人に、私なりの考え方だが、ビジネスを始めるにあたって必須のことのお話です。
2段階のプランであること
まず、前述の、「お金を稼いでどうするか?」というお話です。
起業したとして、それでお金を稼いで終わり。こういうのでは起業できませんし、失敗確定です。
つまり、自分の夢を叶えるために起業することが大事だということです。
お金持ちになるという夢ではダメですよ。
お金はあくまで手段であって、目的にはなり得ないのです。
というわけで、起業するなら、稼ぐ段階と夢を叶える段階(稼いだ後)の2段階プランで計画するのが良いです。
社会貢献・理念がある
誰かの役に立ってないとそのビジネスは消滅する。
あくどいことをして儲けている人はたくさんいるが、それは詐欺であって、ビジネスではない。
自分のためではなく、少なくとも「誰の・何のために」あるビジネスなのかを決めよう。
もちろん、ここでニッチな対象を考える必要はない。理念は大きくいこう。
初期投資が少なく在庫がない
借金をして大きい初期投資をするのはオススメしません。また、在庫を抱える仕事もオススメしません。
理由もなにも、そんなにお金ないですよね?
私が在庫というものが猛烈に嫌いだってこともありますが…。
この初期投資が少ないというのは、当人にとって、という話です。
初期投資は300万円以下にしなさいとか、そういう話ではありまえん。
貯金が1000万あって、起業に500万使っても生活に影響がないなら使って構いませんし、1億円もってて8000万使っても大丈夫ならそれで結構です。
あくまで初期のお話ですから、ビジネスを続ける上で、必要であれば設備等投資や在庫も抱えて良いです。
おまけ(まず無理な業種)
第一段階で、実店舗でカフェ・雑貨屋・服屋をするのは絶対に辞めた方が良いです。
また、飲食店は全般的にオススメしません(料理人は別です)。
稼いだ後の第二段階の夢を叶える段階なら良いですが、利益率が高いと言えないし競合がラスボス級しかいないです。
カフェで儲かっても、近所にスタバが出来れば消滅確定ですよね。
人類史上初のアイディアを探しても無駄
少し話を戻して、他にないアイディアを思いつこうとする人について、少し補足します。
さっきの口だけ起業家の特徴を見たところで、一番救いようがあるのは「ニッチな市場を探す人」ですね。
何故かと言うと、ニッチな市場と勘違いしたとしても、参入しさえすれば成功の可能性はあるからです。
一番マズイのは「斬新なアイデアを思いつこうとする人」です。
斬新なアイデアを思いついたとして、どうなるでしょうか?
アイディア実現スキルが無い
斬新なアイデアを今思いつくことはもちろん出来ないので、既存のサービスで例えます。
もし、【Pairs】(R18)のような恋愛マッチングサービスを、誰よりも先に思いついたとします。
(R18と書くとエロサイトみたいですが、真面目なサービスでも恋愛マッチングサービスは全て18禁です)
で?
思いついたからと言って、そのアプリやサイト、システムを作るスキルを取得済みなんでしょうか?
アイディア実現のお金がない
では、スキルがないからといって、そんなサービスを作れる人達を雇うお金があるだろうか?
いきなり個人が動き始めて、優秀な人をゲットするだけでも大変なのだが、仮にゲット出来るとして、そんな優秀な人達を雇う金はないだろう。
クラウドファンディング使えば良いじゃんとか思うなら、やってみると良いです。
自身にスキルがないのに、数千万円も集まることはない。確実にない。
よって、資金集めも出来ず、頓挫します。
できることから始めましょう。
アイディアは思いつくことよりも、実現することの方がはるかに難しいのです。
さいごに|独立・起業する必要が本当にある?
会社員は充分に素晴らしいです。
やりたいことがあるなら、やりたいことが出来る会社に転職すればいいんです。
相当なリスクを負って、起業する理由はなんなんでしょうか?
口だけの人は、起業しなければならない理由は、ぶっちゃけありません。
単なる現状からの逃げならば、絶対に転職の方が良いです。
転職が無理なら副業が良いです。
実は、口だけで起業したいって言ってる人は、
今の現状から逃げたいから「起業したい」って言ってるだけで、起業したい訳ではないんです。
そしてもう一つ、
本当に起業する人って人に話す時は、すでに起業した後だったりします。
口だけどころか、誰かに言う頃には既に起業してるんです。起業したいとか言ってる時点で、起業できないと言っても過言ではありませんね。