掃除が大変という理由からか、男も座りションを求められる世の中になっている。
確かに、様式の便座のトイレは、まさに”大は小を兼ねる”という素晴らしい便器である。
「私も若い頃は立ちション用便器が存在する理由など無い。男尊女卑を具現化したような便器だ!」
と憤慨したような記憶がある気がしないでもない。
しかし、小便器が存在するのには、やはり理由があるのだ。
今回は、「男はみんな座りションで悩んでいるぞ!」ということをお知らせすると共に、立ちションすべき理由と、座りション問題にどう立ち向かえば良いかをお話ししたい。
座りション問題とは
座りション問題とは、「掃除の負担を軽減するために男性が座って小便をするものの、残尿によって尿漏れを起こす問題」のことである。
男は座って小便をする体の構造ではなく、座ると太ももに圧迫されたり、小便に必要な筋肉に上手く力が入らないなど、座りションをすると残尿が避けられない。
男にとって、毎日毎日、残尿による尿漏れを起こして下着やズボンを汚してしまうのは、大きなストレスである。
残尿で尿漏れを起こすと「自分の体に異常があるのでは?」とか「いよいよ俺も歳か…」とか心配や絶望を感じる。
残尿感ではなく残尿であるところが重要だ。実際にそこに尿が残っているのである。そりゃあ当然に漏れるのである。
さらには、この残尿によって、前立腺肥大症という病気やEDまで引き起こす原因にもなるという。
座りションのせいで起こっている残尿、そして前立腺肥大症やEDを「歳だから」で済まされてはたまらない。
毎回の残尿にストレスを受け、前立腺肥大症そしてEDにまでなれば、計り知れないストレスを受けることになる。
つまり、男は座りションをすると精神崩壊するという結論に誰も異論はないはずだ。
座りションの実態調査
どのように小便をするのかと、各所で調査が行われていた。やはり、どんなことでも市場調査はしっかりと行なっているのだ。
結果としては、座りション派が全体で50%を超えており、年代によっては65%が座っているということだった。
まあ、ほぼ予想できていた数値であろうから、ここではサラッと流すが、細かい数値が気になる方は、以下のリンクから確認してほしい。
パナソニック▶︎▶︎トイレスタイルの実態調査
日本レストルーム工業会▶︎▶︎立小便は少数派? 約半数が座って使用!
座りションは残念ながら普及が進んでおり、現在は過半数を超える与党的勢力になっている。
女性は、掃除の観点から「座りションで問題ないのなら座ってやれ」と思っているに違いない。
そして、男性も半数以上が座りション派ということは、日本人は75%以上が座りション派の勢力ということになる。
つまり、飲み会で「俺は立ち派だ!」と宣言すれば、ほとんどの人に非難されるという訳だ。
特に合コンでは、立ち派か座り派かの議論をするのは避よう。自分は嫌われるし、他の男のポイントが上がるし、負けじと座りションの弊害を説明しても「めんどくさい奴」という烙印を押される。
しかし、何も考えずに座りション派に従っていると、この調子では数年後には、立ちション派は喫煙者並みの扱いを受けることになりそうだ。
ちなみに、私は座りションと立ちションを使い分ける、ハイブリット派である。
*ハイブリットは語弊があるが、横文字がカッコイイので使った。
一方で立ちション問題は
立ちションとだけ聞くと屋外で小便をしてそうだが、屋外バージョンは犯罪なので絶対にしてはいけない。
さて、トイレでの立ちション問題は、掃除が大変になるということに尽きる。もしかすると、部屋の構造によって、または耳がいい人にとっては、小便音が気になるかも知れない。
立ちションをすると、尿圧で尿滴が弾け飛び、一回の尿で20,000滴も周りに飛び散っているそうだ。1日に2回トイレに行く人で、週に1回しかトイレ掃除をしないなら、一度に30万滴ほどの尿滴を掃除しなければならない。
これでは「掃除が大変から座ってやれ」と言われるのも頷ける。
しかし、前述の通り、座りションは残尿によって毎日のストレスと病気を招く。
座りション派は、トイレに行くたびに命を削っていると思ってもらって差し支えない。
掃除がめんどくさいとか言ってる場合じゃない。
座りションについて深掘りする
座りションによるストレス、または座りションから派生した病気が原因で、精神崩壊が起こるにも関わらず、座りションを強要されるのは由々しき問題である。
座りションによる残尿で、ストレスや病気を引き起こすのだから、健康的とは言えない。
座りションによる残尿と尿漏れで、汚れたパンツやズボンを履いて生活するのは、文化的と言えない。
そう、座りションをするのは、健康で文化的とは言えないのだ。健康で文化的と言えば、憲法25条の生存権に関する規定を思い出すはずだ。
憲法25条の1項と2項を思い出してほしい。
日本国憲法第25条
第1項
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
第2項
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
座りションによって、第1項のいわゆる生存権が侵害されているのは分かりきっている。
次に第2項を見ると、”全ての生活部面”、”社会福祉”、”公衆衛生”という言葉を使っていることから、常にストレスに晒される状況や汚れたパンツやズボンを履かざるを得ない状況を国が黙認してはならないようだ。
とにかく、座りションは、憲法違反なのである。
憲法は最高法規であるので、座りション推進の法律や条例が制定されたとしても、憲法違反なので無効になる。
私は憲法を根拠に”排泄の方法の自由”を主張しているのである!
座りションを止めるための具体的対策
ここまで知ってしまえば、座りションをするのは恐怖でしかなくなったと思う。
ここからは、立ちション派の継続、もしくは立ちション派へカムバックするために、具体的にどうすればいいかを説明していく。
今回は対策を4つ用意した。
一人暮らしの男性は、黙って立ちションすること。
対策その1:小便器を買う
まず、小便器が意外と安いことに驚いた。この値段であれば検討の余地がある。
居酒屋や公衆トイレでお馴染みのタイプだ。
掃除する便器が2つになってしまうので、掃除の手間が減るとは言い難いが、尿滴が弾け飛ぶ範囲はかなり限定されるため、衛生面の不安は飛躍的に解消される。
もしこれから家を建てる、改装するという場合は、是非とも導入してほしい。
取り付け費用が別途必要なことは言うまでもない。
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対策その2:非常用トイレを常用する
次は、ペットボトルに取り付けて利用する非常用のトイレを常用するというプランだ。
「ペットボトルの取り付け・取り外し・ペットボトルの中身をトイレに流す・ペットボトルを洗う」という4ステップも追加されてしまうが、毎回掃除をする手間と比較すると五分五分ではないだろうか。
それに、非常に安価だし、ベットなどのトイレ以外でも用を足せるし、旅行の際には役に立つのは間違いない。
さらには、災害でトレイが使えなかったり、酒を飲んだ帰り道にトイレを見つけられなくても安心だ。
常用するしないに関わらず、一つは持っておいて良い商品だろう。
ペットボトルまで使い回すかどうかは、あなたの判断に任せる。
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対策その3:家族をちゃんと説得する
ここからは費用がかからないプランだ。(というか当たり前のプランである。)
家族に「俺、立ちション派なんで」とか言っても、いつかは家族の圧に負けてしまう。
また、「お前らも立ちションすれば良いじゃねえか!」などと平等を主張しても、聞き入れてもらえないのは間違いない。
そこで、この記事で説明したような“座りションによる害”をしっかりと説明して、立ちションを許可してもらおう。
新婚さんや同棲を始めた男女なら特に、愛しの彼がEDになると言われて掃除を優先する筈がない。
新婚ではなくとも、前立腺肥大や精神崩壊の危険性を聞けば、納得してくれるはずだ。
ただし、座りションによる前立腺肥大やED、そして精神崩壊に関する医学的統計データがないので、「根拠を示せ」と言ってくるタイプの女性が相手の場合は、素直に対策2もしくは4を選択すべきだ。
対策その4:トイレ掃除担当者になる
これまでのどの対策を選んでも普通に家族から提案される可能性はあるが、自分が掃除担当者になるというプランだ。
「自分が汚したのだから自分で掃除すればいい」という至極当然の話である。
しかし、毎回毎回トイレ掃除をするのは結構大変だし、同居している女性の希望するタイミングで掃除できないと、その都度喧嘩の種になってしまう。
よって、掃除するタイミングについても相談しておくと良いだろう。
1回当たり2万滴もの尿滴が飛び散ることがバレると、「毎回掃除してくれないと気味が悪い!」と言われる可能性があるため、尿滴の具体的な飛散量については黙っておくのがベストである。
おわり
今回の記事についてまとめておく。
- 座りションは、残尿する。
- 残尿によって、前立腺肥大症やED、そして精神崩壊の可能性が高まる。
- 現在は座り派が多数だが、憲法違反なので立ち派になっていい。
- 立ちションは一回当たり2万滴の尿滴が飛び散るため、掃除を怠ってはならない。
- 一人暮らしでなければ家族と相談して、必ず立ちションすべき。
男の人生を豊かにするためにも、立ちションの習慣を取り戻すのは必須である。
世の中の流れに負けず、色んな意味で堂々と立ち上がろう。