転職活動を頑張って、何とか内定を貰った!
でも、少し待って欲しい。
手放しで喜ぶのではなく、内定後の会社の行動でブラック企業かどうかの最終確認をするべきだ。
はじめに
ブラック企業を回避する方法を3つに分けて書いてきた。(分けたと言うより、一度に思いつかなかっただけだが。)
ブラック企業を回避する方法を調べているなら、この記事だけでなくこれまでの2つの記事も確認しておいて欲しい。
ブラックが内定後にやりそうなこと
当然、内定してもその会社に入らなければならないワケではない。転職活動を頑張れば複数内定をもらうのは当然だ。
相手がブラックでないにしても、内定後の会社の行動や文書はしっかり確認しておこう。残念なことに、入社前の重要書類を読まない人は結構多い…。
入社前に送付される書類を見ればブラックかどうか判断出来ることも多いというのに…。
内定連絡が早い
「急募!」とか「大量採用」のような「誰でもOK」感がしっかり出ている募集なら良いのだが、特にそういう求人広告でもないのに、すぐに内定が来るのは普通に考えるとおかしい。
もちろん、貴女がとても優れた人だった場合はあり得る。正直に内定の連絡が早かった理由を説明してくれる会社もある。
ホワイトは人材を人財と思っているので、個人を凄く見ている。
事業拡大とか何かの理由で大量採用しているのでないなら、正社員をテキトーに雇うことはまずない。
ブラックは人財を駒と思っているので、個人をテキトーに見ている。
あまりにも内定が早う上に、何かの説明などが無いなら、一旦考えた方が良い。
送付書類がおかしい
採用通知や雇用契約書、必要に応じて同意書などが遅かれ早かれ送られてくる訳だが、変な同意をさせられたり、採用通知が誤字脱字だからけだったりすることもある。
採用通知が誤字脱字だらけなのは、管理がいい加減だから起こるのだが、もしかするとその採用通知を作っている人事の職員が。ブラック企業にこき使われ過ぎて死にかけているからミスっているのかも知れない。
どっちにしても、初めて正式に書面でやり取りする相手に、そんな変な書類を送るのは考えられないことだ。
雇用契約書が不完全
ブラックは雇用契約書も誤字脱字があったりする。
誤字があっても契約が無効になったりはしないが、契約書に誤字があるってのは信じがたい。しかし、ブラックには結構ある。
また、雇用契約書に記載しなければならない事項を記載していないという場合もある。
記載義務がある事項
- 労働契約の期間
- 就業の場所、従事すべき業務
- 始業・終業の時刻、所定労働時間を超える労働(残業)有無、休憩時間、休日、休暇、並びに労働者を2組以上に分かれて就業させる場合の取扱い
- 賃金の決定、計算および支払方法、賃金の締切りおよび支払の時期並びに昇給に関する事項
- 退職に関する事項
さらに、求人広告や面接時と違う契約内容になっていることも結構ある。
なんでそんなことするん?と思うのだが、それがブラックだ。
あまり真剣に見ない人が多いので驚くが、しっかり見よう。
給与が違う
そもそも求人の時点で入社後の年収が300~800万みたいな、幅がありすぎて訳が分からん求人がある。
これは平社員・マネージャー格を同時募集していて、それらの給料をまとめて載せちゃったという、求人の広告手法を間違えただけのパターンもある。これはブラックではない。未経験の新入の平社員が300万スタートで、マネージャークラスで経験や能力が高ければ800万スタートはおかしくない。求人広告をよく読めばその旨は書いてあるだろう。
ただ、間違ったわけでなく「もし出世すれば、もし成果がとんでもなければ、上限出すよ!ありえないけどww」と下限の給与で雇う気満々なのに、やたらと高い上限の給与を書いて、応募数を増やそうとしているブラックも沢山ある。
終いには、広告の下限を下回ちゃって採用してくることもある。ブラックは「こいつ仕事できなさそうだな」とか「採用したら盲目的に飛びつくだろうだな」と感じたら「下限の給料でも勿体無い」と思うのだ。
もし、「確かに勿体無いって思うかもね~。」と思ったら、貴女はちょっとブラック気質かブラックに洗脳されているかも知れない。
こういう場合、普通は不採用だ。
ブラックは人財を駒と思っていて使い捨てしてくるので、とりあえず雇ったりする。そして、本当に仕事が出来なかったら、イジメて精神的に追い詰めて、自己都合退職させる。
思いっきり違法なこと言ってくる
- 給料は出ませんが入社前に参加必須の研修があります。
- 内定連絡後、3日後以降は辞退できません。
- 入社前に親睦会がありますので強制参加です。
- 入社後一定期間は就業時間より1時間早く出社して下さい。(もちろんサービス残業で)
よくそんな違法そのもののセリフや違法性の高いセリフが出てくるもんだと思う。しかし、ブラックの社長と喋ると分かるのだが、中小ブラック企業の社長は驚くほどブラック発言満載だ。
自分がブラックだと気付いていないケースも多いし、労働基準法なんか守らなくていいと思ってるケースもある。
真顔でブラック発言を連発してくる人を目の前にしていると、確かに自分がおかしい気がしたり、ホワイト企業を目指してると損してしまうような気がしてしまう。
おわり
自分の力だけでブラックを完全回避するのは難しいが、これまでのブラック回避関連の3記事や口コミなどを参考にして、場合によっては転職エージェントを利用して、ブラック回避率を高めよう。