ネットでは、ハローワークはブラック求人だらけというのをよく目にします。
当たり前ですが、国の機関なのでそんなことはありません。
求人票上で法違反があれば、求人広告出せませんからね。
というか、他の求人媒体の方がチェックが甘いものもあります。(計算したら最低賃金割ってたり、固定残業代の計算がおかしかったり、求人記事が意味不明なものも)
ただ、ブラック企業は求人票だけでは見分けがつかないので、ブラック求人も紛れているのは確かです。どこの媒体もですが。
今回は、「ハローワーク=ブラック」が大嘘の理由と、そうは言ってもおすすめとは言えない理由をご説明します。
「ハローワーク=ブラック求人」が大嘘な訳
私はハローワークにも仕事で出入りしてましたけど、ハローワークの職員さんは頑張ってますよ。
求人票を出していた時も、その場でしっかりチェックされて、手当の名前や表現をより分かりやすくとか、色々書き直しをさせられました。(やはり担当者によって差はありますが)
で、私の出していた求人は違法性ゼロどころか、まともな部類の求人でしたから、もうこの時点で「ハローワーク=ブラック求人」が嘘なのは決定です。
特に地方では、優良企業もハローワークをめちゃめちゃ利用してますので、「ハローワーク=ブラック求人」と思っていると、もし地方で就職しようとした時は大損です。
「ハローワーク=ブラック求人」と言われる理由|その1:ハローワークは怒らないから
ハローワークは公的機関ですから、誰かを名誉毀損で訴えたりしません。
あまりにも大々的にやっていたら指導が入るかも知れませんが、少なくともネットの記事に少し書いたくらいでは何も言われません。
よって、「ハローワークはブラック求人だらけだよ~!ウチの求人広告見た方が良いよ~!」と言って回っても怒られないんですね。
普通の会社が相手なら、私も「◯◯(企業名)は、おすすめしない」なんて怖くて書けません。
一部のサイトでは、大げさにハローワークをブラック呼ばわりすることで、自分のサイトとかブログの売上を上げようとしてるんでしょう。どっちがブラックだよ…と思いますね。
「ハローワーク=ブラック求人」と言われる理由|その2:ハローワークが掲載料無料だから
ハローワークは、無料職業紹介事業と言って、無料で仕事を紹介してくれます。
国の機関なので、企業側からも求職者からもお金を取りません。
よって、「掲載料が無料だから、求人広告費をケチるブラック企業が大量に求人を出してくるぞ!」という理論です。
もちろん、それは確かに当てはまりますが、「無料なら出すでしょ。普通。」とも言えます。
それに、年配の方は「マイナビ?インディード?何それ?ハローワークで良いじゃん」という方もいます。
ただし、掲載料が無料なので、求人を出す企業が多く、それに比例してブラック求人も増えるため、ブラック求人の数が多いとは言えます。
「ハローワーク=ブラック求人」と言われる理由|その3:補助金目当ての求人があるから
ハローワークは、何かしらのハンデのある人を積極採用してもらうために、ハローワーク経由で採用したら補助金を出してくれるんです。
何かしらのハンデというのは、例えば「母子家庭・障害者・高齢者・安定就業を希望する未経験者」などです。
普通に考えたら、良いことです。Win-Winっぽいですよね。
ただ、補助金目当てに採用して、その人達をいい加減に扱い、補助金が貰えたら最終的には退職させるようなブラック企業も存在するんです。
補助金の裏に不正の影アリってヤツですね。
本当にブラック企業は、善意で何かしらのハンデがある人を採用しようとしている優良企業からすると、迷惑千万です。
優良企業だからといってお金が有り余ってる訳じゃありませんから、補助金があるから採用できることもあるんですよね。
だからと言ってハローワークがおすすめという訳ではない
ここまで話しといてなんですが、ハローワークをおすすめすることも出来ないんですよね。
理由は簡単で「ちゃんと求人にお金をかけてる会社の方が良いだろう」と予測はできますよね。
それにハローワークは無料サービスのため求人が多すぎます。そして、改善はしているようですが、サイトでの使い勝手がイマイチです。
たぶん、このサイト使い勝手の悪さはワザとだと思うんですが、補助金の件もあってハローワーク経由かどうかを確認しないといけない場合が多いので、ハローワークの紹介状を取りに来させないといけないんですよね。ハローワークは採否の追跡もやってますし。
地方の場合は「あら、あの人ハローワーク行ってるわよ。仕事無いのかしら」とかスグ知り合いに見られる可能性があります。気にしなくていいと思いますが。
というわけで、都会の場合は、普通にリクナビNEXTなどの掲載数の多いメジャーなサイトを利用するのが良いです。
ハローワークを利用しても良いパターン
「ハローワーク=ブラック求人」という訳でもないし、「ハローワークおすすめ!!」という訳でもありませんが、以下の場合はハローワークを利用しても良いと思います。
母子家庭になったり障害を持ってしまった場合
補助金狙いのブラック求人が隠れている可能性もありますが、ちゃんとまともな会社もあります。
「補助金があるなら採用後の教育に使えたり、少し求職者の都合に応えたりできるから、採用してみよう!」と思っている会社は確かにあるんです。
そこでマッチングできれば、いい転職が出来ますよね。
ただ、面接での相手の話や、面接の際の雰囲気などで、ブラックかどうかの見極めはしっかり頑張って下さい。
ブラックの完全回避は出来ませんが、ブラック回避の一助になればと「ブラック回避3部作」を書いてますので、読んでみて下さい。
ブラック回避1▶▶転職でブラック企業を回避!|求人票の見方4選+1
ブラック回避2▶▶転職でブラック企業を回避2|みなし残業(固定残業)編
ブラック回避3▶▶転職でブラック企業を回避3|内定後のブラックの動きを確認
地方(都会でない地域)で働く場合
地方…というか、都会とは言えないくらいの場所では、仕事が少ないです。仕事が少ないのに、求人媒体は複数あったりします。
そして募集も一人だけで良いという会社もたくさんあります。
「それなのに、沢山の媒体に求人広告を出すのは無駄な気もするし、ハローワークだけで良いや」という会社も多いです。
このサイトもですが、ネットの情報は東京などの大都市の話を書いてあることが多いので、「ハローワーク=ブラック求人」と思っては損する可能性があります。
おわり
ちゃんとした説明もなく「ハローワーク=ブラック求人」という内容を書いているサイトやブログが多かったので、それを補足したいと思って今回の記事を書きました。
まあ、「ハローワーク=ブラック求人」じゃないと分かったところで、リクルート系やマイナビ系、en転職などを利用すると思いますので、特に意味のない情報でしたが…
地方ではハローワークはそこそこ健在なので、地方で働くことがあれば覚えておいてくださいね。